ティザンヌとアロマテラピー

ティザンヌとアロマテラピー

ティザンヌとアロマテラピー

フィトテラピーは、薬用植物(ハーブ)の有効成分を美容と健康維持に利用する療法ですが、その剤形は、ハーブに含まれる水溶性成分と脂溶性成分をどのような目的に用いるかによって、多岐にわたります。

中でも、水溶性成分を飲用するハーブティ(薬草茶)は、フランスで「Tisane」(ティザンヌ)と呼ばれ、大変ポピュラーなもので、各ハーブの有効成分(フラボノイドやポリフェノールなど)はもちろん、立ち上る香りの揮発性物質には微量の精油成分も含まれ、芳香療法(アロマテラピー)と同じような効果を持つと言われています。

また、植物の脂溶性芳香成分を抽出・濃縮した精油(エッセンシャルオイル)のみを使い、芳香浴、マッサージ等を行うアロマテラピーもひとつの確立したカテゴリーを形成していますが、植物の一部を利用している点で広くはフィトテラピーに含まれます。

ちなみに、アロマテラピーの父と言われる、ジャン・バルネ博士は、元フランスの軍医で、多くの負傷兵たちの治療に精油を用い、心身ともに癒したと言われています。
その流れをくみ、フランスではアロマテラピーは医療行為のひとつとみなされ、精油の処方も医師、薬剤師のみに認められています。
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