マントン・レモン祭り

マントン・レモン祭り

投稿日:2016年03月15日
ビタミンCの代名詞として、そのフレッシュな香りと滋養成分からフランス人の生活に不可欠なレモンは、フランス国内生産の約7割以上が南フランスのイタリア国境にほど近い街Menton(マントン)で行われています。
かつて「黄金の果実」とうたわれ、中世の聖地回復の戦いをきっかけに、十字軍がもたらしたレモンは先ずイタリアに根付き、やがてフランスの中で温暖なマントン一帯で栽培されるようになりました。

その収穫をたたえて1934年以降毎年この季節には
レモン祭り(Fete du Citron)が
行われ、街中がレモンのオブジェやパレードであふれ、
フレッシュで明るい春の気分を盛り上げています。

「レモン」という言葉は、いずれも柑橘類の果実を指す
アラビア語の「ライムン」とペルシャ語の「リムン」から由来し、かつてマラリア治療に用いられるなど病気を運ぶ害虫の刺し傷に対する消毒薬として長い間尊ばれていました。エジプト人はレモンを肉と魚による食中毒と
チフス様の疫病の治療に用いていたとも伝えられています。

爽やかな香りの中心となるのが「リモネン」で、その精油成分の有効性は以下の通りです。

神経:前頭葉での感情中枢・海馬・視床下部などを刺激し、脳をリフレッシュする。細胞ストレスの原因となる活性酸素を抑えるため、認知症の予防にも
 
循環器:血流を促し、血圧を安定化

消化器:平滑筋を弛緩し、胃のアルカリ性を高める

皮膚:ビタミンP様の働きで血行を促し、代謝を促進

新鮮な果実の皮をお菓子や飲み物に利用したり、
精油として市販されてるものをアロマテラピーとして
活用するなど、春から初夏にかけて、新生活のストレス解消にレモンの香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。








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