ヒポクラテスのティザンヌ

ヒポクラテスのティザンヌ

投稿日:2016年10月12日
パリのアンティークのみの市でティザンヌ(ハーブティー)ポットを見つけました。
下の部分はキャンドルを入れるポットウオーマーとなっています。
このポットとウオーマーのセットは欧州ではよく見かけるもので、、華やかな図柄や金彩が施されていますが、
今回のものには「ヒポクラテスのティザンヌ」と描かれていて、ハッと目を引きました。

病気の治療が魔術師や聖職者による祈祷中心であった古代ギリシャにおいて、病気を科学的にとらえ、西洋医学の礎を築いたのが、医聖「ヒポクラテス」です。

彼は、治療のために薬草を体系付けて処方しました。
薬草を煮出した液体を用いたのが、ティザンヌ(ハーブティー)の元祖と言われており、実に400種の薬草を使いこなしていたとか。

ヒポクラテスは健康に関する次のような沢山の格言を残しています。

「火食は過食に通ず」
「満腹が原因の病気は空腹によって治る」
「健全なる体を心掛ける者は、完全な排泄を心がけねば
ならない」
「人は自然から遠ざかるほど病気に近付く」
「人間は誰でも体内に百人の名医を持っている」
「歩くことは人間の最高の薬である」
「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」

「ヒポクラテスのティザンヌ」は、薬草療法の大切さのみならず、古代ギリシャ時代から決して変わることのない、人間の養生の奥義の数々を改めて示してくれるのでした。








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